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待ち合わせだけでも、わかることはある
人の多い渋谷のハチ公口で待ち合わせ。
「ハチ公口の緑の古い電車のところで待っています」、とカカオでメッセージが来た。(今は緑の電車なくなっちゃいましたねー)
だいぶ早く着いていたよう。
どんな格好ですか?という質問に対しても「いたって普通のサラリーマンの格好です。白いワイシャツにスラックスで、黒い鞄です。」といった感じで、緑の電車を取り囲むたくさんの待ち合わせの人の中から、私が必死にSさんを探す展開に。
困ったなぁ、と思いました。
こんなにぎっしり待ち合わせしているような人がいる中で、初対面同士が声掛け合うの、かなり勇気がいる。いかにも出会い系の待ち合わせ、って感じで、なんだか恥ずかしいし…。
「普通のサラリーマンの格好」って、もっと目印になるような気の利いたこと、教えてくれよ。。
緑の電車を取り囲む人の中で、特にきょろきょろして私のことを探している素振りの男性もいないし、本当に困った。
ほんとにSさんはいるのか??
出会い系でやり取りして盛り上がっている相手と初めて会おうとしている人が、この緑の電車を囲む人たちの中にいるとは思えなかった。皆が、スマホをうつむき加減で見つめている。誰ひとり、私を探している男性はいない…。
かといって、なにかメッセージがくるわけでもない。
5分くらい探した。同じ場所をグルグルと。
完全に私、人を探している風なんだから、向こうから声掛けてくれてもいいのでは?と思った。私は女性だし、服装も「普通のサラリーマン」ではないから、伝えているのだから向こうだってわかるはずじゃないか??
なんか、この時点でだいぶ気分が落ちた。
なんで、わたし、必死に出会い系で待ち合わせしている男性探してんだよ、ってバカバカしかった。。
「普通のサラリーマン」の格好に該当する人物が一人いたので、緑の電車に寄りかかり、ずっとスマホで何かやってる男性に勇気を出して声をかけてみた。
Sさんだった。
にこやかに「あ、やっと声が掛かった。」って感じで、スマホから目を離し、緑の電車の待ち合わせの一群から、やっと一歩、歩み出てきた。
「わからなくて、すみません」と既に疲れながら謝るわたし。いや、実は内心かなりムカついていたと思う。。それに対し、「いえいえ」とにこやかにSさん。。
・・・。
Sさんは、胸板の薄っぺらい線の細い男性でした。Yシャツ一枚だったので、なんかぺらっとした印象だった 笑。
柔和な顔で、若い?幼い?かわいらしい?雰囲気。年下だなーと思いました。
Sさんは演技なのか何なのか、「え!うそ!若い!すごく若い!かわいい!」と私に対して口を押さえて驚きのリアクション…汗汗。こちらとしては、あぁ、はぁ…という感じ。。Sさんにとっては、40前の年上のおばさんだからね…どんな女性を想像していたんだか。。
この人、年下というのもあるけど、めちゃくちゃ受け身の人なのではないだろうか?
そんな第一印象。そしてこの見立ては正解だったことが後々わかることに。
第一印象って大切。
社長(今彼の前にW不倫していた人)の時もそうだったけど、ここでしっくりくるか来ないかは、見極めるポイントになると思う。
新南口の肉バルへ移動
行きましょうか、とSさんが予約してくれているお店に向かいます。
お店を決めるのも、かなり悩んでいたようでした。
Sさんは渋谷には滅多に来ないそう。私も仕事帰りだったし、お互いの中間地点の渋谷で、いろいろ悩みつつ、「肉が好きなので」とやっとSさんが自己主張してお店を決めてくれました。
渋谷の新南口の方の、肉バルだった。
新南口の方なら、危険はなさそう…笑。こちらとしては、いい場所のチョイスをしてくれた、と思いました。
経験上、ラブホがハチ公側はたくさんあることはわかっていましたからね。まぁ、Sさんは初日にどうこうしようというタイプじゃないという予想はついていましたが。
渋谷は詳しくない、と言いつつ、きちんとお店までの道を把握していて、すいすい歩く姿に、超方向音痴の私は少し頼もしい、と思ったのでした。。
お店までの間、歩いて10分くらい、お互いの仕事の話や住んでいる地域の話などしました。
Sさんは優しい雰囲気で、待ち合わせの時のふてぶてしさとは打って変わって、いかにも「いい人」そうな会話の仕方の方でした。
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