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夫婦になる前からセックスレス。子作りは辛いを通り越していた。

セックスレス

セックスレスは交際中から

夫と付き合い始めたのは、18歳の時。

いつからセックスレスだったかというと、20歳で既にセックスレスだったように思う。

一人暮らし同士だったのに、泊まってもなにもしない夜は当たり前。

既に当時、彼(今の夫)とセックスレスについて、話し合うこともあった。私はもうちょっとセックスしたいって。

友人たちカップルと比べても、なにかおかしい気がしていて、勇気がいるし、恥ずかしい気持ちもあったけど、訴えた。

彼(今の夫)も向き合って努力してくれたと思います。お互いマンネリしないように、新しいことに挑戦してみたり。

でも続かないの。

そんなことの繰り返し。

セックスレスの原因は、私なんだ

もともとカラダに自信がなかったので、わたしみたいな女性だから、カラダを求められないのは仕方ないな。と思うようになってきた。

胸も小さいし、スタイルもよくない。仕方ないよねって。

現に彼は、私とセックスするとき、下しか脱がさない人だった。実はとてもとても傷ついていたんだけど…。

いつもズボンだけ脱がされ、上は着たままだった。彼自身も上は着たままのことが多く、動いて暑くなったら脱ぐ程度。

お腹の上に精子を出す時だけ、私の上の服を少しめくる。精子がくっつかないように。

余程私のカラダに興味がないんだ、こんなカラダでごめんなさいと、下だけ脱がされセックスするたび、いつも自分を責めていた。

なぜセックスしてくれないのか話し合ったときに、「いじめているみたいな気持ちになるから、セックスはあまり好きではない」と言われたこともあったし、

「セックスしなくても、好きな気持は変わらない。」とも言われた。

抱き合って眠るだけで満足だと言っていたし、セックスよりも睡眠を取りたいと思っている節もあった。

わたしって、性欲の強い女性なのかな、と恥ずかしく思って過ごした20代だった。

セックスレスは辛いけど、大切なパートナー

彼(今の夫)とは、セックス以外では、とてもいい関係が築けていたので、お互い大切な存在だったし、セックスレスだからって別れる気持ちは全然なかった。

セックスの有る無しなんて、ちっちゃいことだと。

もっと本質的なところで、つながっていられる私達は、セックスしているカップルよりも崇高だと思い込むようになっていた。

カラダの関係がなくても、この先も助け合っていける大切なパートナーになれると思って結婚。私は24歳、彼は28歳の時でした。若いね 笑。

結婚後ももちろんセックスレス気味で、それでも、月に1回くらいはしていたかな。

もちろん下半身だけ脱がされてするセックスね…。

朝しかセックスはできません

夜にセックスした記憶はほとんどない。

休日の朝、寝起きの布団で始まるのが、私達夫婦のセックス。

いつも、朝勃ちついで。…というふうに私は思っていた。

私の女性としての魅力で、勃起してくれることはないのだろうなと、もう、そう思っていたから。

朝にばかりセックスすることに、悲しさも感じていた。

それでも、旦那さんが私を求めてくれたことに感謝していたな。けなげだった。

セックスレス夫婦の子どもの作り方

セックスレスなのに子どもを欲しがる夫

セックスレスの私達夫婦にコウノトリはもちろんやってくることはなく、わたしも子どもは望んでいなかったので、5年間夫婦だけの生活を過ごした。

新婚の時期も過ぎれば、もう恐ろしいほどのセックスレスで、3ヶ月に1回くらいのペースになっていた。年に数回。

私が29歳のとき、夫は子どもが欲しいと言い出した。

私は真面目に、「この人、子どもの作り方、知らないのかな」と思った。

セックスしないくせに、子どもが欲しい欲しいと頻繁に言うようになり、私は心が潰れそうだった。

どんな気持ちで言っているのか、全然理解できなかった。

で、また、泣きながらセックスレスなのにそんなこと言わないでくれと、悲しい気持ちをぶつけたりして…。

第一子妊娠

結局、私は彼の意思を尊重した。

子どもは苦手だったし、自分の人生に必要だとも思っていなかった。

だけど、彼と子どもを育てることに「何か自分が変わるかもしれない」という希望も感じたし、
子どもを作るということはセックスできるってことだし…。

なにか彼との関係が、よりよく変わるかもしれない!(義両親のプレッシャーからも逃れられるし。。)

当時は子どもを作ることを、プラスにしか考えていなかった。

子どもを作ろうと決めてからも、セックスレスが解消されたわけではなく、当たり前のように排卵日を狙ってセックスすることで、あっさり第一子を授かった。

妊娠してからはもちろん一度もセックスしなかった。

出産までひどいつわりが続くめずらしいタイプで苦しかったし、切迫早産で入院もしていたし。

でもね、そんな妊婦でも性欲はあったんだよ。

セックスに没頭できれば、つわりから逃れられるのでは、と思ったりもしたしね。

セックスレス夫婦の第二子の作り方

初めての育児と心のすれ違い

第一子が生まれてからは、セックスをするような雰囲気さえもなくなった。

子育ては想像以上に大変だった。

母乳でだいぶつまずいたし、義両親との付き合い方も落ち着くものではなかった。

初めての育児でいっぱいいっぱいだったけど、理解ある良き妻、良き嫁を演じたかった私は頼まれてもいない無理をしたんだと思う。

だんなさんは相変わらず遅い帰宅に、休日は趣味の活動で外出。だんなさんが家に居る休日には義両親に会う…といった感じ。

だんなさんの友人関係内の面子を立てたり、親孝行に付き合っていたように今は思う。でも、勝手に私がしてきたことだから、彼を責めてはいけないと思ってる。

勝手にいい人を演じ、勝手に苦しくなっていた。悪いのは私。

母乳育児のせいもあり、私はガリガリに痩せた。食べる暇もほとんどなかったし、ゆっくり眠ることもできなかった。

でも育児が始まり、新しい世界や出会いを楽しんでいた。私なりに前向きに頑張っていた。

だんなさんとは、手も握らない。もちろんキスなんかない。ハグもない。完全に男と女ではなくなった。そんなこと意識する余裕もなかったから、どうでもよかった。

それも一つの要因だったのかもしれないね。心のすれ違いは感じていた。

子どもが産まれてからも、だんなさんの生活はなにも変わらなかったし、私の苦労を感じている様子もなかった。

何度も赤ちゃんに起こされ眠れないことや、買い物に行くのも一苦労のことなど訴えても、何が大変なのかわからないようだった。本気で。

忙しそうに動き回る私を、ニコニコとわざとらしく目で追って眺めたりしていた。「お母さんになったんだな」みたいな温かい目で見ていたんだと思う。

すごくムカムカした。…それが耐えられなくて私がキレても、私の気持ちが分かる様子はなかった。

ちょっと鈍感な人なんだよね、あの人…。変わってる。

二人目を欲しがる

残酷だよね。すごいよね。旦那さんは、二人目が欲しいと言い出すんだから。

セックスどころか、キスもハグもする関係じゃなくなっているのに。心さえも離れているのに。

ほんとに、子どもの作り方知らないんじゃないかなって、また思った。

頻繁に言うの。うわ言みたいに言うの。

あぁ、もう一人子どもが欲しいな欲しいな…と。

意味がわからなくて、一人目のときのような悲しさではなく、怒りがこみ上げた。

で、また、話し合い。セックスレスなのにどうして子どもができるのよ?と泣きながら怒って、今までどんなにセックスレスで辛い思いをしていたのか、ぶつけまくった。

始めはなんで私が怒り出したのか、きょとんとしていたよ。

心のすれ違いも手伝って、セックスレス関係では最大級の怒りの話し合いとなった。

旦那さんはただただ私が怒り狂っているのを、無言で聞いていた。話し合いではなかったね。

その夜、だんなさんは暗いリビングで一人、パソコンに向かってなにか考え込んでいた。

次の日、パソコンに向かってなにを反省していたのかな、と開いてみると、ディスクトップに「○○(私の名前)の排卵周期」と名前が付けられたエクセルが保存されてた…。

こんなものを作っていたのか。ショックだった。しかも隠すでもなく丸わかりに保存するとは。

もう、子どもを作るためにしか、カラダを求められないんだとよくわかった。

排卵日以外はセックスする意味なんてないんだ。

ネットの検索履歴は、「セックスレスとは?」「セックスレスの原因」のページが残されていた。

旦那さんは、自分たち夫婦がセックスレスだとは、思ったことがなかったんだと、ネットの検索履歴から感じた。

わかってはいたけど、がっかりした。もう、何も望んではいけないなって。悟った。無力感でいっぱいだった。

第二子を作った時のこと

子どもに兄弟はいた方がいいと私も思っていたので、もう、いろいろ考えるのはやめて、心を無にしてだんなさんとの子作りに挑むことにした。

私が折れた形になった。

譲歩して、私からこの日排卵日だから、やる?みたいな話をふってあげた。

憂鬱でいっぱいだった。

私は子どもに兄弟をつくってあげることだけを目標に、第二子を作るセックスをするんだ、と頑張った。

子どもを寝かし付け、子どもを作るために寝室とは別の暗い部屋に入る。

重い気持ちだった。これから何が始まるのだろう。これが夫婦でセックスする時に思う気持ち?…虚しかった。

気まずさがハンパなかった。顔もこわばった。悲しくて、セックスなんてできる気しなかった。

「キスをして」と私は勇気を振り絞ってお願いした。

なかなか勃たないのを私が勃たせた。それからのことは覚えていない。

中出しした後、だんなさんは私の脚を高く持ち上げ、逆立ちのような姿勢にした。

精子がちゃんと子宮に送り込まれるようにって…。笑って対応したけど、心の中では最悪だな、と泣けた。

こういうことするのがこの人の素。良かれと思ってやっている。

いい人なんだけど、単純、鈍感、天然、純粋。

そこを悪い人から守ってあげたくて、一生一緒に居てあげようと上から目線で結婚を決めたのは私。彼を責めてはいけないんだと、いつも、今でも思っている…。

(アスペルガー症候群では?と読者様からご指摘いただき、少し楽になりました。)

これが私のだんなさんとのセックスの最後の記憶。

もう二度とこの人とはセックスしたくないと強く思ったのを覚えている。

辛い辛いセックスは2回で終わった。2回目の排卵日を狙ったセックスで無事第二子を授かった。31歳の時でした。

妊娠検査薬の陽性反応を見て、喜ぶと同時に、「あぁ、もう私は二度とセックスをしないんだな」と思ったこともよく覚えている…。

第二子を授かってから今まで、一度も旦那さんとはセックスしていません。

旦那さんとはね。

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