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W不倫中の彼と映画『火口のふたり』を観てきました(ネタバレ有)

セックスレス

彼が見つけてきた濃厚な絡みのシーンが多い、R18+指定の『火口のふたり』という映画。

夏の終り頃に公開されていて、一緒に見ようとずっと言っていて、やっとタイミングがあったので、先日観てきました。

大きな映画館ではやっていないので、なかなか時間を選ぶのも難しく、普段行かないような街の映画館で観てきました。アップリンクって、パルコにある映画館なんだね。とてもおしゃれでキレイな映画館だった。

めったに使わない普段の生活から離れた沿線。街。
二人で堂々と手を繋いでいられた。なんだか開放感あったな。

映画、久しぶりだった。

彼と出会わなければ、子ども以外と映画館に行くことなんて、なかっただろうな。

彼と映画の間、ずっと手を繋いでた。

終わる頃にはふやけていた 笑。

セックスレスで悩む人にも観てほしい。今を生きるということ。私はこの映画に賛同する。

映画『火口のふたり』感想

ネタバレ的な感想なので、ご注意を。

確かにセックスやその他R18的な描写は多かったけど、私は全然いやらしいと思わなかった。

彼とも話したけど、やったことあるような性描写が多く 笑、特に驚かなかったというか、あーそうだよねーみたいな感じで、セクシャルなシーンは観ていました。

エロそうな映画だったから、観ていたらしたくなっちゃうかな…って思ったけど、すごく冷静に観れてしまった。

絡みの多い官能映画と片付けられてしまうのは、すごくもったいない良い映画だと思いました。映像もとてもきれいだったし、演技も上手く自然だったし。ただし、柄本佑が、もっと魅れるいい男だったらと思わずにはいられない。。笑 役柄としても、柄本佑でないと成り立たないのかも知れないけど。。

身体の言い分

主人公の直子が言う「身体の言い分」。

わたしはセックスレスから今のW不倫という状況に踏み出したので、ぼんやりだけど、分かる気がする。

「もっと身体の言い分を聞いてあげればよかった」

これって難しいよね。

私は「身体の言い分」にずっと耳を塞いできたし、これでいいんだって身体に言い聞かせてきた。

そしたら心が破綻しちゃったね。

心と身体は同一人物のモノなのに、なんでこんなにバラバラな現実なんだろう。

映画の後、彼が言ってた。「身体の言い分」と言いながら、本当はその裏が大切なんだ、って。

あぁ、そうかぁ。と思った。

どちらかじゃ、ダメなんだ、結局。

身体が満足したって、心が悲しかったら、虚しいんだよね。

人間も動物で、種を残すための本能として性欲を持っているわけだけど、そこに社会が加わるから話は厄介で。

私は家族を作った。愛し合っていた人と結婚という社会的契約をして。この人以外とはセックスしませんという誓いでもある結婚。

心と身体が結びつけるような相手と、一緒になれたら幸せだよね。

だけどそれはとても難しい。

所詮、他人だからかな。

血が繋がっているということ、夫婦の限界

映画が進む中で、二人がかつての恋人であったことは分かっていたけど、なんといとこ同士だったという事実がサラッと出てくる。

えっ、と思う。ストーリー上も、なるほど、だからか…と納得がいくわけだけど。

近親相姦は気持ち良くて、離れられない関係の人達が世の中にはきっといっぱいいる。
けっこう衝撃なことを、主人公の直子が言います。

わたしはその言葉の裏を返したときに脱力する感じがした。
単なるこの映画の主人公のセリフではあるけれど、もしかしたらそうなのかもしれないと。

所詮、他人同士の夫婦には、限界があるんじゃないかなと思ったの。

家族の中で、血がつながっていないのは、夫だけ。

子どもたちのことはとても愛おしいのに、だんなさんのことを全く愛おしいと思えなくなってしまった。血の繋がりの代わりに唯一結婚した相手とだけ行えるセックスがないからかな。そんな風に思いました。

身体の言い分、血の繋がり、夫婦。

すごく関わり合っている気がする。なんだかとても悲しい。

夫と私は、他人。夫とは、書類上でだけ繋がっている親族。でも、婚姻という契約を交わさなければ、他人のままだった。親しい人止まり。

自分とはルーツもなにもかも異なる他人を、親族に組み込めるという、結婚という制度。

なんて怖い制度だろう。

こんな怖いこと、ゼクシーのCMみたいに、明るく楽しく幸せに行うべきだろうか。

生きてきて、少し世の中を分かりだした頃に、その先を決定づけるような重大な契約を行わなくてはならないなんて、今の私だったら怖くてできない。

結婚に契約書はないのかしら。

この契約書を熟読した上で、お互いハンコを押しましょう。

なぜ、そういう風にだれも教えてくれないのだろう。

離婚のときだけ、民法上のこの部分をあなたは犯したから、慰謝料を払って契約解除。

わたし、契約するとき、そんな話聞いていません!…そう言えたら、どんなに楽か。この人だって、契約違反なんです。私とはセックスする義務があるのに、それを怠ったのです!…その主張をもっと重く受け止めてもらえる法律だったら、慰謝料なんか発生しないのに。もっとみんなが解放されるのに。

なんなんだ、結婚という制度は。

映画の中の、近親相姦気味な二人の言うことが真実なら、結婚なんて、夫婦なんて、初めから限界を感じながら、どうにか二人で努力して成り立たされる過酷なものなんじゃないかな。

今を生きる

富士山の火口で疑似心中した二人だったけど、そんなことを意識させるかのように、富士山は噴火する。

富士山が噴火したら、日本は戦争のようになる、一気に状況は変わる。

映画の中で少し出てくるけど、東日本大震災もそう。

私は小さな頃からなんでも計画的に抜かりなく物事を進めるタイプだった。

とても慎重に。後悔のないように。

結婚する前に、友達とたくさん旅行に行き、結婚してからはだんなさんと支え合うことに専念し、子どもを計画的に作る前に、子どもができたらできなくなることをたくさんした。

これで悔いなし!と思って、妊娠した。計画通りに妊娠もした。産みたい月に合わせて妊娠だからね 笑。

でもそこからは計画通りになんて進まなかった。

妊娠中も子育ても、計画通りに行かなくて、とてもとても大変で、私の生き方の調子が狂ってしまって、心のバランスをかなり崩した。

心療内科やコーチングを経て、どうにか消えなくて済んだわたしは、思ったの。「今を生きよう」と。

言い訳に聞こえるかも知れないけど、だから私はW不倫を選んだ。

自分の気持ちに耳を傾けて。・・・これって「身体の言い分」かな 笑。

明日死ぬかも知れないんだよ?後悔したくない。

いつ死んでも、悔いのないように、毎日を送りたい。

結婚という契約は交わしてしまったけど、それを破ってでも、自分の人生を諦めない方を取った。

この映画も、もしかしたらそんな単純なことではないのかも知れないけど、大震災や富士山の噴火(しかも、今後ありえる話)に直面して、「生きるということ」を真剣に考えれば考えるほど、こういう結末を選んだのかなーって思ったのでした。

淡々とした日常なんて、そう長くは続かないし、計画通りにも進まない。

「生」を感じるための精一杯って、どうしたらいいんだろう。考えれば考えるほど、なんだか軽いノリになるんです。考えたってしょうがないじゃん?今この瞬間、自分の心と身体に耳を傾けて、悔いのないように過ごそうよ。

自分の人生だから、私は結婚という契約書を破ってでも、W不倫を選んで、彼にたどり着くことができた。

守るものは絶対守る。やることはしっかりやる。

明日富士山が噴火しても、後悔ないように生きたい。 いくらでも反論されてしまいそうだけど、 W不倫を選んだことは間違っていないと、映画を観て改めて思ったのでした。

『火口のふたり』いい映画でした

W不倫中の私には、とても響く内容の映画でした。

鑑賞するにも、とても良い映画でした。

秋田のお祭りのシーンは、とても投影的で、印象深かった。

二人が祭りの列を横断するシーンは、越えてしまったいろんなものを連想させ、とてもドキドキした。

富士山の火口で心中したり、セックスしまくっている二人だけど、なんとなく傍に死があって、そんな中、生の世界と死後の世界の狭間で踊る盆踊りを横切る。

とても胸かき乱される感じがしたよ。

最後の富士山の絵は、蜷川・・・とサインがあった。この感じ、あの蜷川実花と絶対関係あるだろうなと思ったら、やっぱり、蜷川実花さんの従姉妹の蜷川みほさんというアーティストの方の絵でした。好きなんだよね、蜷川実花の色彩の感じ。似ていた。

あの抽象的で鮮やかな平面的な富士山の絵と、後ろで聞こえる喘ぎ声の対比が、人間の生々しさを際立たせていて、なんともエロティックな時間でした。

私はいやらしいと思わなかったけど、そうね、際どい性描写が多いからね、なかなか見る人選びそうだけど、すごく愛する人がいるのなら、愛したい気持ちがある人なら、平気で観れる映画じゃないかなと思いました!

この映画を観れる状況にいる私は、彼に感謝だな。

セックスレスに悩んでいる人にも、ぜひ観てほしい映画だなと思いました。

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