多摩川の花火大会に行ってきました
土曜日に、W不倫中の彼と多摩川の花火大会に行ってきました。
多摩川の花火大会は、めずらしく10月にやります。
多摩川沿いの川崎側と世田谷側と、2か所から同時に花火が打ち上げられます。同時に2つも打ち上げ花火が見られるんですよ!いいでしょ?
今年は4年ぶりに行われるということで、彼と行けたらな…と密かに思っていました。
でも、彼の研究発表会が近いし、どうせ無理だろうなと、その話題は出さないようにしていました。
楽しみはとっておいて、来年気合い入れて行けばいいか!と思ってました。
そしたらたまたま論文提出後のタイミングだから時間は作れることがわかり…予定もないということなので、花火提案してみたら、いいよと言ってくれて。
論文提出明けの徹夜気味のところ申し訳ないんだけど、私の花火好きに付き合ってもらうことになりました。
私は打ち上げ花火を見るのがとても好き。
花火大会があると聞くと、無性に行きたくなります。
花火大会って、みんながめちゃくちゃ楽しみにしているイベントだと、長年勝手に思っていたけど、彼や周りの人の反応からすると、そうでもないようですね。。笑
知らなかった―!当然のように楽しみにしているみんな大好きなイベントだと思っていたので。。
花火大会って、カップルの一大イベントだと思いませんか!?違うの?笑
多摩川の花火大会には思い出が詰まっている
わたし、花火大会の中でも、多摩川の花火大会が一番好きなんです。
上京してから毎年必ず楽しみにしていた花火大会だから。
花火大会は好きな人と行くもの…と勝手に思い込んでいる私が多摩川の花火大会に毎回一緒に行っていた相手は、もちろん今のだんなさんでした。だんなさんとは18歳から付き合っているからね。
多摩川の花火大会は、だんなさんと仲の良かった頃の思い出が詰まっています。
初めて彼氏(今のだんなさん)と花火大会デートができる!と張り切って浴衣でおめかししたこともあったし、
打ち上げ場所の近くに場所取りをして、すごく大きな花火を見た時もあったし、
お互いの友達をたくさん呼んで、河川敷で花火を見ながら大宴会をしたこともあるし、
結婚してからは、遠くに住んでる家族を呼んで一緒に見たこともありました。
マンションを買うなら、多摩川の近くがいい、花火が見えるおうちがいい!と物件を探していた時期もありました。
だから「多摩川の花火大会」と聞くと、私はけっこう敏感に反応しちゃいます。
今はこんななのに、仲の良かったあの頃を思い出してしまう。
どうして今はこんな状態なんだ?と改めて思ってしまいます。
だんなさんは「多摩川の花火大会」と聞いて、何を思うのだろう。
私はなんだかだんなさんが不憫に思えてきました。かわいそうだなって。
だんなさんも私と仲の良かった頃を思い出すのだろうか。
私は今、出会い系で知り合った彼がそばにいてくれるけど、だんなさんはひとりぼっちだよな。
いざ、彼と多摩川の花火大会に行くことが決定したものの、心がざわざわしました。
私がもっと我慢すればよかったのかな。
私がもっと歩み寄って頑張ればよかったのかな。
私が出会い系なんかに手を出さず、夫婦関係を再構築するように努力し続けていれば、例えば今回の多摩川の花火大会をきっかけに、夫婦関係が改善したりしたのかな。
(注:大抵こういう思考にハマる時は、最大の原因であった20年ものセックスレスの辛さを棚に上げています。だんなさんに未練があるのではなく、今は性に満たされているから、こういう余裕ある思考になるだけです。)
私が多摩川の花火大会に行くと言ったら、だんなさんは何と言うだろう。
いろいろ考えると、なかなかだんなさんに「多摩川の花火大会に行くから夜に出かける」と言えずにいました。
当日の朝、ママ友と花火見に行くから夜まで帰らないから、とさらっと言って、家を出ました。
まるで昔のことなんてすっかり忘れたみたいな態度で。
なんか、とても辛いというか、重たい気分でした。
最近は目を合わさないようにしているので、だんなさんがどんな様子だったかはわかりません。
彼と多摩川の花火大会に行く意味
かたやW不倫中の彼は、研究論文の提出後で、非常にお疲れモード。
はっきり言って、研究のことで頭が一杯で、花火大会どころじゃなかったんだと思います。
この日は徹夜明けに近かったので、ゆっくりしたい、と言っていました。
ホテルで過ごしてから、夜は花火に向かおう、と提案しても、ぼんやりした返答しかなくて。
ゆっくりしたいって何がしたいのか?寝たいのか一人でいたいのか、なんなのかわからなくて、私はちょっとイライラしました。
そんなだったら、別に花火大会今年は行かなくてもいいのに…という気持ちが私の中にありました。
正直、初めてだんなさん以外の人と多摩川の花火大会に行くということは、私の中ではとても大きなことでした。
改めて、だんなさんとの決別、というのか。
思い出を切り離す、というか。
彼にもそう伝えていたんだけど、研究のことでいっぱいいっぱいな様子で、私の気持ちが伝わっていない感じがしたので、だいぶモヤモヤしてしまいました。
めんどくさそうに…とは言わないけど、
花火行けばいいんでしょ…って、そんな投げやりな態度ではないけど、
なんだか、花火大会に対して、かなりニュートラルな感じでした。
花火ね。はい、行きたいのね。じゃ、行きましょう。って感じ。
ちょっと思い出にナイーブになっていた私としては、彼のそういう様子は悲しいものでした。
そりゃあそうだよね、彼にとって「多摩川の花火大会」は、ただの「花火大会」だもの。
私が独りよがりなだけですね。私たち夫婦の多摩川花火大会の思い出なんて、そんなの知ったこっちゃないですよね。
でもわかって欲しかったんです。
私がどんな想いであなたと「多摩川の花火大会」に行くのか。
わたし、婚外に手を出し、一番の目標としていたことは、パートナーとなってくれた人と花火大会に行くことでした。
実際、登録していたPCMAXの「希望のデート」のところに「花火大会」と書いていたし。笑笑
憧れていたんです。
大好きな花火を想い合える人と一緒に見ることを。
彼は既に出会った頃にそれを叶えてくれていて、だからもう安心していたのかもしれませんが、私の花火熱は彼が想像している以上にまだまだ熱かったのです!
だからがんばって正直にモヤモヤしている気持ちを彼に伝えました。
彼は謝ってくれたけど、なんか疲れているのに謝らせている私は最悪だな、と今度は自己嫌悪…。
さらに私はだんなさんを裏切って、不倫中の男性とだんなさんとの思い出のいっぱい詰まった多摩川の花火大会に行くんだという、なんともスッキリしないコンディションになってしまい、
なんでそこまでして多摩川の花火大会にこだわってんだろ?と、昼間に彼と過ごしていたいつものラブホテルでバカバカしくなってきていました。
何も考えたくないから、もう少し寝てようぜ。みたいな。
大好きな花火大会の日なのに、白けてきてしまって。
私の中で大切な「多摩川の花火大会」をノルマをこなすように迎えるのか、となんとも虚しい気持ちになっていました。
彼と見た多摩川の花火
それでも彼から「花火に行くんでしょ?間に合わなくなっちゃうよ?」と追い立てられ、準備をして、ラブホから多摩川へ向かいました。
はぁ。なんか、自分めんどい。と思っていました。
花火はとてもきれいでした。
2か所からあがるから、あっち見たり、こっち見たり、首が痛くなりました。笑
ちっとも懐かしいとは思いませんでした。
彼と見る多摩川の花火は、私が今まで見てきた多摩川の花火と別物に感じました。
もう、過去の思い出は、遺物に過ぎないのかもしれません。
思い出なんて大切にするものじゃなく、置いてくるものなのかもしれません。
現在進行形で生きてるんだから。
いつまでも思い出に浸っていても、前に進めない。
今の私がどう足掻こうと、過去は変わらない。
思い出に支配される必要なんてないんです。
彼と見る花火は、彼と見る花火以外なにものでもなく、彼と手を繋ぎ仲良く平和に、今年も多摩川の花火大会は大勢の人混みと共に終わっていったのでした。
ノスタルジーに浸るよりも、今を生きようと気持ちが切り替わった気がしました。
だんなさんの様子
実際、家に帰ってみても、だんなさんはなにも気にしている様子はありませんでした。
ほら。
いつもそうだったじゃないか。
だんなさんは人の気持ちが想像できない人なんだから、それこそ、今だけ見て生きてるんです。
自分のペースを崩さず、目の前のことを処理するようなルーティンな生活がだんなさんの平穏。これはだんなさんの性質。
だんなさんをかわいそうに思うなんて、わたし、どうかしていました。
わたしにとって「多摩川の花火大会」は意味が重すぎて、つい考えすぎてしまい、彼にも負担をかけてしまいました。疲れているのに心配かけてしまい、本当に申し訳なかったな。
だんなさんは今、私が想像しているよりも、幸せなのかもしれません。
私とこんな冷めた関係になったことについて、深く考えたりしない人なんだと思います。
なんとも思ってないんだろうな。笑
私の方が気にしすぎですね。
不倫していることに対して、後ろめたい気持ちがあるわけじゃないんです。
私は幸せだけど、だんなさんは大丈夫なのかな?という普通の人間としての優しさです。
だんなさんも幸せを感じることが日々あるといいですね、とすごく他人事に思います。
一緒に暮らして、協力して生活しているけど、私たち夫婦は「とても他人」。
思い出は思い出。今は今。ですね。
来年の多摩川の花火も、予定が合えばまた行きたいな。
きっと今年のように、変に重い気持ちで花火大会を迎えることはないでしょう…!
今年の花火を彼と見て、ずいぶん軽い気持ちです。
あんなに重大に捉えていた「多摩川の花火大会」だったのに、嘘のよう…。
彼と初めての多摩川花火大会だったけど、花火綺麗だったね、お付き合いありがとうね、という感じでした!
もう人生半ばだしね。過去は過去。未来は未来、です!
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