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知っていたらW不倫を選ばなかった…?夫はアスペルガー、私はカサンドラか

夫婦・家族とは

夫はたぶんアスペルガー症候群

ぜいたくな悩みだと言われるのは重々承知だけど、「いい旦那さん」を持った私は、夫が「いい旦那さん」だからこそ、すごく悩んだ。

みんなが言う「いい旦那さん」は、わたしにとっては「いい旦那さん」ではなかった。

言ったことは、きちんとやってくれる。

家事能力も高い。子どもの相手も得意。

しかし「いい旦那さん」である夫は、相手の気持ちを想像することが得意でない。

昔から、周りの人に騙されやすいし、冗談や皮肉も真に受ける人だった。

私は、夫と真逆でHSP。

夫とお付き合いをしている頃は、人間関係をそばで見ていてハラハラすることも多かったので、いつも横で目を光らせて牽制したり、フォローしたりしてきた。

本人が気づいていない罠がたくさんあるから、一緒に居ることが出来ない日は、必ず電話で今日あった出来事を共有したし、様子を伺っていた。

純粋なこの人を周りから守ってあげなくては、という使命感を持っていた。もちろんそれは愛していたからこそだったのだけど。

もう、この時点で、わかる人にはわかったのだと思う。

夫は、アスペルガー症候群だと思う。

度合いはわからないけど…アスペルガー症候群を学んだ今は、思い当たることが多すぎる。

丁寧なコミュニケーションが不可欠

マンツーマンで丁寧に接することができていれば、パートナーがアスペルガー症候群であっても、充分に良い関係を築くことが出来るのだと思う。

きちんと説明すれば分かってくれるから。

夫は何に対してもデフォルトの感情は「無」「ゼロ」なので、先入観というものが全くない。

他者との距離感を勘違いすることも多い。

突然年上の私の姉を名前呼び捨てで話しかけたり、ドキッとすることもあった。姉の顔色が変わったのを私は見逃すわけがなかったし、普通に考えて呼び捨てにしようとする発想に驚いた…。

それでも後からうまくフォローしてあげ、注意すればどうにかなった。

見張っていれば、フォローできる。注意も素直に受け入れてくれる。

私は夫をアスペルガーだと疑うこともなく、不都合もなく、フォローし合うのが夫婦として当然と思っていた。

「他人を見たら泥棒と思え」という極端なしつけの中育った私にとって、誰のことも疑わない、世の中全てを肯定する夫の生き方に憧れ、支持したい気持ちもあった。今思えば、自分の親への反抗心だったのかもしれないけど…。(カサンドラ症候群はアダルトチルドレンに多く見られる症状だということを最近知った。。)

結婚してから子どもが生まれるまでの5年間、私たち夫婦は、互いにフォローしバランスを取りながら、仲良く平和に過ごしてきた。

セックスレスではあったけど、2,3ヵ月に1回くらいはあったし、完全セックスレスではなかったから、たまーーーにできるセックスを楽しみに感謝し、それなりに穏やかに過ごしていた。

なにより、密なコミュニケーションをとることで、心が繋がっている確信があった。

アスペルガーと子育て

セックスレスなのに子どもが欲しい、と夫が言い始め、妊娠した頃から、少しずつ私たち夫婦の関係は変化してきたように思う。

セックスレスで悩んで何度も訴えている私に、セックスもしないのに子どもが欲しいと言える時点で、夫がかなり察しが悪いことは想像いただけると思う…。

子どもが生まれてから、生活も夫婦関係も激変した。

2人の子どもは手のかかるタイプだった。とても大変な乳幼児期だった…。

でも、一から十まで、今日は何が大変で、私がどんな気持ちで過ごしていたかを夫に細かく報告する時間も余力も私にはなかった。

夫は相手の状況をうまく察することが出来ない。

細かく状況を説明できないというのは、私達の夫婦関係にとっては致命的なことだったのだと今は思う。

夫は、私が真剣にこんなことがあって…と悩んで愚痴ったとしても、笑い話だと勘違いしたり、冗談で返してはぐらかしたりしてきた。

本当に難しかった。

余裕があれば、そうじゃないよ、本当に辛くて話しているんだよ、と気持ちを正しく伝え直すことができたかもしれない。

でも、その頃の私は、子育てにいっぱいいっぱいで、夫に丁寧に接する余裕がなかった。気持ちが正確に伝わらなかった。

一から十まで丁寧に説明しないと気持ちが正しく伝わらないから、中途半端な会話では、とんちんかんな感想や対処法しか返ってこなくて、ため息つくことも多かった。傷つくことも多かった。

だんだん、伝えることを諦めるようになっていった。

子育ての悩みは、ひとりで抱え込むようになった。(今もそう。子育ての悩みも彼に相談できるからありがたい…。)

アスペルガーの人には、きちんと伝えれば伝わる。

アスペルガーに対応するためには、図を用いて説明しましょうとか、メモを残しましょうとか、書いてあったりするけど、…初めての子育てのモヤモヤやイライラを、冷静に客観視して夫に伝えることができるほど、私は超人ではない。

そんな達観した子育て初心者いるだろうか。

話が噛み合わない。気持ちが通じない。共感してもらえない。

どんどんどんどん気持ちはズレていった。

さらに、妊娠してからの完全セックスレスの日々が、気持ちの伝わらなさに拍車をかけた。

気持ちが伝わらない上に、体も繋がれない。体を繋げる機会がないから、心が離れていくのでは、とも思うようになった。

完全セックスレスは、10年間続いた。

カサンドラ症候群だったみたい

夫は、私の状況を全く理解できていなかった。

何をすれば私が喜ぶのか、想像できないようだった。

高価なアクセサリーやエステ券をくれたり、自分の両親を休日に突然呼んで「たまには休んでていいよ」と言ってみたり。

夫なりの気遣いに、喜んだふりをするのもしんどかった。

夫の思いやりさえも、素直な気持ちで喜べない…。心の中で「求めているのはそういうことじゃない!」と叫ぶ自分が最低すぎて、私はますます落ち込んだし、イライラした。

子どもたちはかわいい盛り。それなのに、なぜ元気がないんだろう?

不思議で仕方ないといった夫の気持ちが透けて見えた。

そんな様子を見て「この人に罪はない」と思う毎日だった。

悪いのは私。汚れた心を持っているのは私。最低な人間は私。

私は人間のクズだ。

生きている価値なんてない。いなくなった方がいい。

子育てもうまくいかない。子どもたちは私なんかに育てられて、不幸。

自分の存在意義が揺らいでしまい、うまくいかないことばかりの毎日で、絶望してた。泣いてばかりだった。

死にたい願望が強くなり、私は最後の理性で自ら心療内科を受診し、カウンセリングと服薬を始めた。

一人でもがくしかなくて、辛い日々だった。

カサンドラ症候群と言うらしい。

夫のアスペルガーを指摘され、調べてみたら、わたし、まんまコレだった。

夫は完全な悪者ではない

いろんな場面での私の辛さは、だんなさんにとっては「フーン」でしかない。

それは、共感ではなくて、そんなに辛いならオレがやるよ、オレは辛くはないから、というスタンス。

確かにそうしてくれるのは助け合いかもしれないけど、だんなさんのそのスタンスは、生まれてきた子どもを育てるには、きつかった。

共感ではなかったから。

今の彼に言わせれば、それは「競合」だと。

「君が辛くて出来ないことも、自分ならそつなく上手くやれる。それを見せつけて何になるの?」

「悩んでいる気持ちや辛さを共感したりサポートせずに、役割を取り上げて、自分基準でそつなくこなす。それって、共感?」

そうか。だから私は自分が消えてしまえばいいと思ったんだ。

どんなに「いい旦那さん」と言われようと、私にとって私の夫は、気持ちの分かり合えない競合相手に感じてしまっているのか。

私の力なんて、夫には必要ない。

あの人には、夫婦でしかできない決まりのセックスさえも必要ない。

笑ってしまうね。そう考えるとやっぱり、私自身の存在意義が揺らいでしょうがなくなるよ。

そうだとしても、夫は完全な悪者ではない。あぁいう人なだけ。悪意なんかなにもない。

ただ、アスペルガーと子育てをするのは、かなり厳しいというのが事実なんだと思う。それは絶対だと思う。

夫を裏切ってはいけないと思って、頑張って来た。

でも、私は出会い系に登録し、一歩を踏み出してしまった。

…そこで夫の裏切りに気付くという笑い話みたいなこともあったけどね。

結論は変わらない

子どもたちの前や、自分の親兄弟や身近な人に、絶対に夫を悪く言わないよう気を付けている。

自分の発言が、家族の心情にどれほど大きな影響力を持つか、わかっているから。

夫の悪口を言わず、不満がないように見えて、でも、私の心の中は真っ黒で、行きついた先は、出会い系で知り合った家庭ある彼とのW不倫。

悪者は私。

もし、W不倫にたどり着く前に、夫のことをアスペルガーだと疑っていたら、状況は変わっていただろうか。

夫のアスペルガーを意識するようになってから、そんなことを考えるようになった。

でも、夫のアスペルガーに気付く前から、私はカウンセリングを受けていたし、コーチング講座にも通って、自分自身を見つめ直す訓練もしたし、ひとりでどうにかしようと必死にもがいて生きてきた。

夫のアスペルガーを疑ってできた努力としては、「アスペルガーの夫を持つ妻の集まり」にでも参加していれば、不倫に手を出さずに済んだのだろうか。

・・・結局同じだったんじゃないかなと思う。

そもそも、セックスレスは限界だった。

性欲に負けて、「いい旦那さん」を裏切ったということか。

セックスについて、意思のすり合わせができなかったのは、アスペルガー特有の気持ちの分からなさ所以か。

もう、そのあたりが堂々巡りで。

ただ、最近の生活で、私は自分自身を必要以上に責めることをやめた。

どっちが悪いとか、そんなのどっちでもないんだと思い始めてる。

夫がいい、と言っているなら、いいんだ、って素直に思うことにしている。

引け目に感じる必要はないんだ、って思うことにしている。

気持ちは軽くなったと思う。

夫を裏切っているとか、申し訳ないとか、私が悪いとか、もう深く考えない。

夫と同じような感覚で、目の前のことを、ただ淡々と処理していく感じでいいんだと思う。

夫が発言したことは、その文言通り受け止めるだけで、大丈夫なんだ。

だんだんその対応にも慣れてきた。

いちいち夫の発言に傷ついたり、悩んだり、申し訳なく思ったり・・・心を乱す必要は全くないんだ。

私の感情はパートナーである彼に共感してもらえばいい。

私には、心も体も引き受けてくれる彼がいるんだ。

もし、夫がアスペルガーだと理解していて、同じような仲間に共感してもらえたとしても、私は一人では生きていけなかったと思う。

生きてるからには心も体も必要とされたいし、気持ちを分かち合いたい。

やっぱり今の状況が結論になるんだろうな、と思う。

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