先週起きた事
先週、僕らは言い争った。この表現は上手く言い表せていないけれど。
きっかけはとても小さな事だった。
その影響で、彼女は先週何もブログを更新していない。
僕は彼女に、精神的なダメージを与えた。
きっかけはとても小さな事
敏感になっていた
その日、彼女は仕事が休みだった。
朝から、夏休み何処か行こうか。そんなメッセージのやり取りをしていた。楽しく。
でも前日くらいから、僕は心に違和感を感じていた。少しバランスが良くない感じだった。
今振り返れば、それは様々な要因から来るものだった。
僕は仕事でプロジェクトマネージの役割も担っている。メンバー他マネージャーと交渉せざるを得ない場面もある。
精神的に緊張した状態が、その前の週くらいから続いていた。
神経が尖っていた。
仕事以外でも、いつもなら気にしないことが気になり、心の片隅に積み重なっていた。
いつも細やかに連絡をくれる彼女から、連絡が途絶えたり。
彼女から、他の人とHするよ、なんて言葉が出たり。(これはセクササイズの話をしていて、僕とは愛のあるセックスをしたい。痩せるためのセックスなら他の人でいいよ。という例えだったのだけれど。)
仕事での苛立ちがピークの時に彼女から来たメッセージ
その日の午後、仕事で信頼していたある女性のメンバーが全く役割を果たしていないことに気づいた。
僕には良い内容しか報告せず、面倒なことは放置して、最終的にはその仕事を僕に押し付けようとしていた。他のメンバーにも押し付けている、その痕跡を見つけた。
僕の信頼を逆手に取ったやり方だった。
期待した僕が甘かった。自分を責めた。精神的に苛立ちがピークに達していた。
そこに、午後眠ってしまったのか、 ソファーで目が覚めた彼女からメッセージが届いた。
「夢を見ていたの。金縛りにあった状態で目が覚めて。怖かった。」
「動けないところ、男の人がかぶさってきて…」
「必死に目開けたら自分の手以外で、もう一本見えて身体触られて。」
「もう一本見えたのは、おちんちんだったの。」
「そして、そのすごい勃起してる、知っているおちんちんを握ったの。」
「でもそれはあなたのじゃない。」
「このおちんちん久しぶり…と思ったの 。」
「旦那さんだったのかなぁ、それとも違う男性だったのかなぁ。笑」
と。
いつもなら、
何言ってんの?と笑って流していたと思う。
どんな形してたの?剥けてた?とか冗談言って、聞いていたのかもしれない。
でも、仕事上、裏切られた気持ちを持っていた僕は、その時、流せなかった。
君すら裏切るのかと。
夢の話なのに。
でも尚更、夢というのが嫌だった。深層心理のような気がして。どこかで他の男性に気持ちが残っているのではないかと。
慇懃無礼なメッセージを返信
「はぁ?」っと。
僕は彼女に、慇懃無礼な感じでメッセージを送った。
「そっか。体が疲れているのかもしれないね。休める時には休んで。」
「ただ、これは僕に何を伝えたかったの?」
「自由な時間には、私は他の男性と繋がるかもしれないから、僕に心配したり、不安を感じておいてね。ということを伝えたかったの?」
「私を信用するなよと? なんだかよく分からなかった。」
と。
彼女は、敏感に僕の様子がおかしいことに気づいた。
そして、すぐさま、謝ってきた。「ごめんなさい。」と。
「寝起きだったから、嫌な気持ちになるなんて想像できずに送ってしまった。」と。
僕も答えた。
「仕事でいろいろな対応を求められ。」と。
そこで終わりしておけばよかった。
でも、僕は続けた。
「君の試しに付き合える余裕がなかった。ごめん。」と。
どうにもならない状況へ突入
彼女に甘えたのだと今は思う。
仕事の感情を彼女にぶつけてしまう僕の心の弱さだったと思う。
僕は彼女を責めてしまった。
そこからは言い争いになった。
そして、どうにもならない状況へなって行った。
彼女は言った。
「私、いつになっても信用してもらえないのね。試すなんて考えたことなかった。」
「それがあなたの本心ね。」
「出会い系で会って、私には過去がいろいろあるから、それはいつになっても拭えないのね。」
「正直、思いもしない反応でびっくりした。」
「わたしは軽い気持ちで送ったし、寝起きだったと言ったじゃない。」
「夢の話さえもできないの?」
「よく考えて文章を作ってあなたには送らなければいけないわけでしょ!」
「あなたの心には、わたしの過去の情報が蓄積されていくのね。そしてその情報を通して私の言動チェックするんでしょ。あなたと私の信頼関係じゃなくて、あなたはその情報を重視するのよ」
彼女は、このサイトに書き込んでいる男性の話を指して伝えてきた。
彼女は、セックスレスに悩んできた。夫婦関係もセックスがあれば言葉では伝えられない悲しみや感情を、理解し合うことができたのではないかと。
そして、出会い系サイトに登録し何人かの男性に出会ってきた。
僕はある程度は知っている。でも詳しくは知らない。
だから彼女の書くブログを読んで、そんなことがあったことを知ってきた。
僕も一読者に過ぎないんだ。
でもその求めた関係性の中で、身体の満足だけではなく、心の面も求めていたことに改めて気づいたと。
そんな心の変化や、苦しみを、同じ感情を抱いている女性に伝えたい。そんな思いで彼女はこのブログを書いていた。
彼女は言った。
「あなたに、信用されてないから、わたし。」
「知らなかった…」
事態は悪い方向へ
彼女の心が閉じていく
「あなたにメッセージを送ること、もう怖いの。」
「あなたが疲れていたり余裕ないときを、私はわからない。」
「地雷を踏んでしまいそうで。」「もう仕事中にはメッセージを送りたくない」
「何に嫉妬をしているの?」
改めて彼女のことを考える
僕は、今までのことを振り返った。冷静になって考えて。
彼女は僕にいろいろなことを伝えてくれた。日常のこと、仕事のこと、お子さんのこと、旦那様のこと、そして過去に出会った男性のこと。
そして、気づいた。
僕を信頼していたからこそ、何でもオープンに話してくれていたことに。
それを僕は、突き放した。
彼女は心を開いて、何でも話せる関係性を求めていた。それは、旦那様とその様な関係性ではなくなった期間を長く経験してきたからだ。
一緒に生活しているけれど孤独だと。私の人生は終わった。早く死にたいと思っていたと。僕に伝えてきたことがあった。
彼女はいつも明るく僕に接してくれる。でも、とても寂しがり屋なことを知っている。
僕にできることを、なんとか実現しようとしてくれたり。
「あなたには語学力だけが足りないと思うの、でもそれをクリアしたら、一気に次のフェーズへ行けると思うの。」
「だから、私が、あなたをそうなるようにさせるから」と。
彼女は心を閉ざした
僕は謝りのメッセージを送った。
気づいたんだ遅いけれどと。オープンにしてくれていたことは僕を信頼してくれていたからこそだったから。責めてごめん。と。
でも、彼女から返ってきたメッセージは、
「私たちの関係は、振り出しに戻ったなって思った。」
「なんでも話せるようになるまで、また信頼関係を作り直さなきゃいけない。」
「だからこれからは不用意な発言は控えたいと思ってるの」
「意味のあることしか送れない。とインプットされたの、トラウマになってしまった。」
「何をメッセージで送ればいいのか、深読みしてしまう。どう、あなたが思うのかと」
「もう、今まで何をあなた伝えたくて、メッセージを送っていたのかもわからなくなってしまったの」
「軽々しい発言が怖くなっているわたしの気持ち、知ってよ。」
「そりゃそうだよね。出会い系で他の男性と付き合いのあった女だもんね。そう簡単に信じることはできなかったよね。」
「自分の立場を忘れていたよ。ごめんね。本当に恥ずかしい。」
「もう終わったことだと思っていたのは私だけだった。」
「そして、今まであなたにずっとそう思われていたというのが…。」
「恥ずかしいです。ショックが大きいです。」
「あなたに嫌われたくないの、嫌な思いをさせたくないの」
「また振り出しに戻って、信頼関係を作りたいと思っている。マイナスからかもしれないけど…」
「あなたに嫌がらせしてる訳でも、冷たくしている訳でもないの。」
「正直、あなたには不信感を持った」
「根本は、あなたが私を信じていなかったことだから」
彼女は心を閉ざした。
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